公式サイトを棚卸ししたら、実はGoogle Sitesで動いていた ― 軽量な静的サイトとして一から作り直した話

文・編集: J-WORKS編集部公開日:

J-WORKSの公開資産を棚卸ししたところ、公式サイトが実際にはGoogle Sitesで運用されていることが分かった。既に運用していた無料ツールのサイトと同じ考え方で、外部のライブラリに頼らない軽量な静的サイトとして、公式サイトを一から作り直した。最初の段階で何を作り、何をあえて作らなかったかの記録。

検証条件

J-WORKSには公式サイトがある、という前提で運営を進めていたが、公開している資産(サイト・SNS・無料ツールなど)を実際に一つずつ確認する棚卸しを行ったところ、公式サイトはGoogle Sitesで運用されていることが分かった。今回の記録は、この公式サイトを、どのような方針で作り直したかである。

実行内容

作り直しの方針を決めるにあたり、既にJ-WORKSで運用していた無料ツールのサイトの作り方を参考にした。このサイトは、Node.js(JavaScriptを動かす実行環境)の標準機能だけで、あらかじめ全ページのHTMLを生成しておく「静的サイトジェネレーター」という方式で作られている。サーバー側で動くプログラムやデータベースを持たないため、構成が単純で、表示も軽い。公式サイトも同じ考え方で、J-WORKS本体とも無料ツールとも別の、独立したプロジェクトとして作ることにした。静的サイトにする利点は、表示が軽く、サーバー側で動くプログラムが無い分、守るべき箇所が少ないことである。一方で、内容を変えるたびにページを生成し直す必要があるため、生成の仕組みと、生成結果を確かめるテストを最初から用意することにした。

結果

2026年9月2日に、公式サイトの最初の版を作った。最初の版で作ったページは、トップ・お問い合わせ・プライバシーポリシーの3ページだけである。あわせて、検索エンジンやSNSで正しく表示されるための基本的な設定をそろえた。具体的には、ページごとのタイトルと説明文、正式なURLを示す設定(canonical)、SNSで共有されたときの表示内容(OGP)、ブラウザのタブに出るアイコン、検索エンジン向けの案内ファイル(robots.txtとsitemap.xml)である。また、無料ツール・note・SNSへの導線を設計し、運営者が確定したSNSアカウントのURLと問い合わせ先を反映した。最初の版を作ってから約15分後には、運営者が確定したSNSアカウントのURLを反映する修正も行っている。ページの文章やリンクはデータとして1か所にまとめ、見た目のひな形とは分けて管理する形にした。文章を直すときに、見た目の部分に触れずに済むようにするためである。最初の版は、設定ファイル、ページを生成する仕組み、ページの中身、見た目、生成結果を確かめるテストを含む、13ファイルの構成だった。

失敗原因

この件の出発点は、「公式サイトがある」ことは知っていても、「それが実際に何で運用されているか」を確かめていなかったことにある。存在を知っていることと、中身を把握していることは別であり、棚卸しをするまで、運用の実態と自分たちの認識がずれていることに気づけなかった。

改善

作り直しでは、最初から全部を作ろうとせず、範囲を絞った。最初の版は3ページに限り、本番への公開、ドメインの切り替え、サーバーへのアップロードは行わず、手元で生成して確認できる状態までを1つの区切りにした。公開や切り替えは、運営者の確認を経て別の作業として行う。また、サイト全体のURLを1か所の設定で管理し、そこを書き換えるだけで、正式なURL・SNS共有用の情報・sitemapのURLがすべてそろって変わるようにした。ページ数が増えても、こうした設定がページごとにばらばらにならないためである。簡略化した例: 「設定ファイルにサイトのURLを1つだけ書く → 全ページの正式URLとsitemapは、生成時にそこから組み立てる」。

現在の結論

2026年9月2日の時点で確認できているのは、公式サイトがGoogle Sitesで運用されていたこと、それを外部のライブラリに頼らない静的サイトとして、3ページと検索エンジン向けの基本設定を持つ最初の版まで作ったことである。この仕組みはその後もページを追加しながら使い続けており、このページもその仕組みで生成している。自分たちの公開資産について、「ある」ことと「何で、どういう状態で動いているか」は別の問題である。サイトやアカウントを複数持っている場合は、定期的に棚卸しをして、実際の運用のされ方を確かめることをおすすめする。作り直す場合は、最初の版の範囲を小さく絞り、公開の作業と分けて進めると、確認しやすい。小さな事業のサイトを作り直す場合、最初の版で最低限そろえておきたいのは、(1)ページごとのタイトルと説明文、(2)正式なURLの指定、(3)SNSで共有されたときの表示、(4)検索エンジン向けの案内ファイル、(5)問い合わせ先とプライバシーポリシー、の5点である。これらは後から足すこともできるが、ページが増えてから全ページに足すより、最初の数ページの段階で仕組みとして入れておく方が楽である。また、棚卸しのときは、サイトだけでなく、SNSアカウントや問い合わせ先など、外から見える接点を一覧にし、それぞれが何で運用されているかを書き出しておくとよい。

根拠

2026-09-02(JST)に作成した公式サイトの最初の版の記録(変更内容とコミットメッセージ)と、J-WORKS社内のノウハウ記録による。